コスモエネルギーグループは、企業行動指針第1章に「安全で事故のない企業グループであり続けます」を掲げ、あらゆる事業活動において安全と安心の確保を使命としており、グループ理念及び企業行動指針に基づき安全に関する基本的な考え方について安全方針を制定しています。
当社グループでは、中長期的な企業価値に影響を与える重要なESG課題(マテリアリティ)の一つとして、「安全操業・安定供給」を掲げています。企業価値向上に重要な基盤として、ガバナンス項目に「安全操業・安定供給」を重点課題として組み入れており、これらの目標とKPIを設定して活動に取り組んでいます。
コスモエネルギーグループの安全管理体制
当社グループは、エネルギーの安定供給への強い使命感のもとグループ全体の事業活動における安全管理活動を推進し、各事業所および各部門で事故や労働災害の撲滅をめざし、安全操業・安定供給に取り組んでいます。
2023年度~2025年度の第7次連結中期経営計画では、「安全操業・安定供給」を重点項目として取り上げており、当社グループ全体での安全施策を推進しています。
第7次連結中期経営計画の取り組み実績
当社グループでは、社会の皆様から信頼され、また安心していただけるよう、グループ全体の事業活動における安全確保および将来リスク低減を図るために、サステナビリティ戦略会議において安全管理およびリスクマネジメント活動の取り組みを推進しています。
マテリアリティ | あるべき姿 | KPI(2023年度) | 評価 | |
---|---|---|---|---|
目標 |
実績 | |||
安全操業・安定供給 | 従業員の傷害が防止できている状態 | 重大労災:0件 |
0件 | A |
プラント事故および製品(品質)事故が防止できている状態 | 重大事故:0件 (プラント事故、製品(品質)事故) |
2件 | C | |
操業地域や周辺住民の安全を脅かさない操業ができている状態 | 環境影響重大の事故:0件 | 0件 | A | |
災害時や非常時なども含めて、エネルギーが安定的に供給できている状態 | 災害時・非常時の供給および販売体制 =24時間以内の再開 |
BCP発動なし | - |
評価 S:計画を大きく上回り進捗 A:計画通り進捗 B:一部進捗に遅れ C:大幅な進捗遅れ ー:評価対象外
安全施策の取り組み
当社グループの製油所・工場などの事業所では、「重大事故(火災、爆発、構外漏洩、大量漏洩、重大労災)ゼロ」を安全目標に掲げ、各種施策に取り組んでいるほか、管理指標を設定し安全管理を実行するとともに、職場や作業環境の整備・OMS(操業マネジメントシステム)の運用を通じ、安全文化を醸成しています。
当社グループでは、2023年度は重大労働災害の発生はありませんでしたが、重大事故が2件発生しました。基本行動、基本ルールの再周知を徹底し、再発防止策を着実に実行してまいります。
当社グループにおける労働災害に関する実績は、ESGデータ集:労働災害の項目をご参照ください。
事故風化防止と不安全不具合削減の取り組み
コスモ石油では、東日本大震災におけるLPG爆発火災事故発生日、3月11日を「コスモ石油安全の日」と設定し、事故の事象・原因・再発防止策などを編集した動画をグループ社員が視聴するとともに、各地で安全講演会の開催などの取り組みを行い、継続して風化防止に努めています。2023年度は、国立大学法人岡山大学 鈴木和彦名誉教授を講師にお招きし、講演会を開催いたしました。安全の基本は「いのち」を守ることであり、「誰も傷つかない、誰も傷つけない。」ために、強い信念と覚悟を持って日々の業務に携わることの重要性について知る貴重な機会となりました。
事故から10年以上が経過し、事故を知らない世代へ確実に伝承するとともに、操業が継続できているのは近隣住民の皆様・近隣企業・関係行政の皆様のご協力・ご支援のお陰であることに改めて感謝し、安全を最優先に業務に取り組んでまいります。
安全記念行事の様子
「安全の日」講演会の様子