2021年3月に当社グループは、めざすべき2050年の社会の実現に向け、社会と当社グループの持続的な発展と中長期的な企業価値に影響を与える重要なESG課題(マテリアリティ)10項目を特定、2023年4月1日に統合・追加し、8項目に見直しを行いました。持続的な価値創造のためのマテリアリティは、第7次連結中期経営計画(以下、第7次中計)のスローガン「Oil & New ~Next Stage~」を社会課題の観点からも推進し、それらを事業継続の基盤となるマテリアリティが支えます。
当社グループでは、マテリアリティのあるべき姿の実現に向けたさまざまな取り組みを実施しています。
最重要マテリアリティ
マテリアリティのあるべき姿
持続的な価値創造のためのマテリアリティ
マテリアリティ | あるべき姿 | 貢献するSDGs |
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気候変動対策 |
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クリーンなエネルギー・製品・サービスの提供 |
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収益事業の構造改革 |
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事業継続の基盤となるマテリアリティ
マテリアリティ | あるべき姿 | 貢献するSDGs |
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人材の活躍推進・健康増進・働きがいの向上 |
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デジタル変革 |
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グループリスクマネジメントの強化 |
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コンプライアンスと理念・倫理観の共有 |
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安全操業・安定供給 |
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マテリアリティの特定プロセス
マテリアリティの特定には、グループ内だけでなくステークホルダーの声も取り入れました。まず国際的なイニシアティブや業界内外のガイドラインを参考に、154の課題候補をピックアップし、これらを集約・統合し41項目のマテリアリティ候補リストを作成しました。
マテリアリティの重要度を評価するマトリクスにおいては、自社にとっての重要度を横軸とし、取締役によるワークショップの実施内容、グループ理念、行動指針、各種取り組み内容を加味した自社にとっての重要度を特定しました。次に、縦軸として、各種格付け機関の評価項目、同業他社情報、生活者調査、従業員アンケート、投資家ヒアリング、有識者との対話などを集計し社会にとっての重要度を特定しました。これらの要素をプロットしたマトリクスを作成し、10の最重要マテリアリティを特定しました。
2022年度には、再度、取締役へのヒアリングを実施しマテリアリティの見直しを行いました。社会情勢の変化や自社のDX戦略、人材活用方針等を鑑み、これらの要素をプロットしたマトリクスを再作成し、8つの最重要マテリアリティへの見直しを行っています。