コスモエネルギーグループの人材戦略(HRX)
コスモエネルギーグループでは、人材を経営資本と捉え、その価値を最大限に引き出すことをめざし、当社グループにおける人材活用の基本的な方針として「人材活用方針」を掲げています。
企業価値創造の源泉は人材であり、「多様性」「自律・主体性」「成長意欲」「DXリテラシー」の四要素を必要な変革の方向性と定め、変革期を迎えたエネルギー業界において社員が日々成長し、能力を最大限に発揮できるよう、「人が活き、人を活かす人材戦略」を推進しています。
新たな事業領域へのチャレンジと、既存事業領域の変革を同時に実現するため、自律的で多様な思考を持ち挑戦し続ける人材集団を形成し、社員と会社が共に成長することを目的とし人材戦略(HRX)を進めています。
人材育成
経営戦略と連動した人材の育成
経営戦略実現に向けて必要な人材を育成するとともに、適所適材の配置を行うことで、社員個々人の会社への貢献度の最大化を目指します。
コスモの人材要件
「Vision2030」を実現するために、社員に求める人材要件「挑む」「伸ばす」「極める」を設定しています。
この3要件に基づき人材戦略方針・関連施策を打ち出していくとともに、行動発揮した社員をより評価します。
人材戦略委員会の開催
経営戦略と人材戦略の一体化をより進めるため、経営トップが人材戦略を審議し、推進する「人材戦略委員会」を定期的に開催しています。議論された内容については定期的に経営執行会議や取締役会で報告し、モニタリング強化を図ります。
開催頻度 | ・年2-3回 |
---|---|
委員 | ・コスモエネルギーホールディングス㈱代表取締役社長(委員長) ・コスモエネルギーホールディングス㈱人事担当役員 ・コスモ石油㈱代表取締役社長 ・コスモ石油マーケティング㈱代表取締役社長 ・コスモエネルギー開発㈱代表取締役社長 |
審議事項 | ・人材戦略の実施状況報告/人材配置方針/経営幹部候補の育成方針 など |
経営人材の育成
経営幹部の後継者として、経営人材候補者を選抜し育成しています。外部アセスメントや社外派遣を含めた教育プログラムを実施し、グループ内の重要ポジションに配置するなどのタフアサインを通じて能力伸長を行っています。
後継者育成計画
部室長ポジションの職務記述書と後継者リストを作成し、後継者の充足状況の進捗確認を行うとともに、人材充足に向けた育成・配置転換・外部採用等の取組みを進めています。
自律的なキャリア形成の促進
自発的な改善行動や成長意欲の醸成を目的に、社員の自律的キャリア形成を促しています。特に、9~10月を「キャリつく」※期間として設定し、キャリア形成強化期間として、自己成長や健康増進に取り組む機会を集中的につくっています。
※「キャリつく」:充実したキャリアをつくるために、自分のついて深く知り・考え、キャリアや健康を学び・調べて、将来について対話し、自己成長や健康増進に取り組むこと。
キャリア形成意識の喚起
キャリアガイドツール「コスモの歩き方」をまとめ、各部署の業務内容や必要なスキルを社内公開しています。
ジョブチャレンジ制度
社員がコスモエネルギーグループでどのように活躍したいかを直接人事部門に申請し、希望の部署の異動を応募できる制度です。社員自らが描くキャリアに向かって、積極的、意欲的に能力開発や専門性強化に取り組むことを目指します。
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
応募人数 | 26 | 27 | 34 |
成約人数 | 10 | 18 | 17 |
成約率 | 38% | 67% | 50% |
※コスモ石油雇用社員
キャリア申告
自律的なキャリア形成を促すツールとしてキャリア申告を年一回行っています。
自身の能力、経験、スキルを棚卸しと、中長期的なキャリアを見つめ直し上司と対話することで、業務への更なる意欲向上と学びへの動機づけを行います。
自己啓発研修の提供
社員の自発的な学習意欲に応え自律的な学びを支援する目的から、自己啓発目的の通信教育講座の費用を全講座100%補助しています。また関心の幅を広げ、学習への心理的な障壁を緩和することを目的に、新たな自己啓発ツールとしてオンライン学習プラットフォーム「Schoo(スクー)」を活用しています。
通信教育受講者数
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
設置講座数 | 217 | 217 | 218 |
通信教育受講者数 | 278名 | 237名 | 312名 |
※コスモ石油在籍者(出向者含む)
※2023年度は通信教育受講者(181名)+Schoo受講者(156名)
2023年度 階層別の研修実績
対象者 | 研修名 | 受講者 | 研修時間/人 |
---|---|---|---|
管理職層 | 部室長研修 | 42 | 13.0 |
ライン長研修 | 420 | 8.0 | |
新任ライン長研修 | 33 | 21.0 | |
OP5等級研修(係長) | 19 | 14.0 | |
非管理職層 | 直長研修 | 75 | 14.0 |
新S4等級研修 | 48 | 14.0 | |
新S3等級研修 | 52 | 14.0 | |
OJTトレーナー研修 | 39 | 15.0 | |
新S2等級研修 | 48 | 14.0 | |
OP4等級 | 42 | 14.0 | |
OP3等級 | 30 | 14.0 | |
OP2等級 | 50 | 14.0 | |
OP二年次研修 | 38 | 7.5 | |
OP新入社員研修 | 42 | 37.5 | |
二年次研修 | 29 | 14.0 | |
全体研修 | キャリア入社者研修 | 84 | 4.0 |
※このほか、全社員を対象にした通信教育の補助、業務に応じた資格取得補助を実施しています
※コスモ石油在籍者(出向者含む)
処遇制度
管理職は役割等級制度にて処遇しており、能力・成果に基づいたライン長への登用を行うとともに、シニア社員も発揮役割に応じ、現役世代と同様に処遇しています。社員の価値観や属性といった多様性が大きく進展している中で、それらを尊重し、かつ社員間の公平性を志向し、会社が求める役割・職責・目標に対し、能力を最大限に発揮した人に報いることで、社員の意欲・働きがいの向上を目指します。