沖縄県の南端、糸満市の公設市場いとま~るに、プロジェクトが運営するフェアトレードパーラー「ピースカカオ沖縄」があります。ここでは、ソロモンの活動から生まれた活動資源を「深める、繋げる、拡げる」のコンセプトで、フェアトレードを通じた支援活動を地域の国際化とともに進めています。今月は、ソロモン産無農薬カカオの皮を使ったカカオ染を行ったところ大変好評でした。
ソロモン産カカオ豆を使った商品を、
沖縄のアンテナショップで販売。
ワークショップも開催して、活動を広めています。
プロジェクトパートナー:特定非営利活動法人 パシフィックガーデン
プロジェクトの目的
調和がとれた生活を営むため、環境に優しい小規模ビジネスを育成する。
背景とプロジェクト概要
南太平洋に浮かぶソロモン諸島は、国土の大半を豊かな熱帯雨林に覆われています。この国は都市部と農村部の経済格差が大きく、貧しい農村では土地を整地する手間とコストのかからない焼畑農業が広がりやすい状況でした。そこで、環境保全と経済発展を両立させる取り組みとして、具体的には、職業訓練校で農業や畜産、森林管理などの講義や実習を行い、地域のリーダーを育成。また地場産業を活性化させるために、アンテナショップの経営をサポートしています。これらの活動を通して、地域の経済的自立を図り、環境を守りながら経済的に豊かになることをめざしています。
2023年度 プロジェクトレポート!
継続した活動が州政府にも認められ、
協働で地域を支える人を育てています。
豊かな熱帯雨林に覆われるソロモン諸島ですが、都市部と比べて貧しい農村地域ではコストのかからない焼畑農業が広がりやすく環境破壊につながる要因となっています。
環境保全と経済的自立を実現するために、地元資源のカカオ豆に注目し、生産から加工・販売まで学べる研修体制を職業訓練校で整えた結果、今年も100名の若者が世に送り出されています。また、沖縄では、ソロモン産カカオ豆の加工品を扱う沖縄のアンテナショップの運営とワークショップの開催でカカオを通じた国際交流を進めています。
職業訓練校の卒業生 100名