チークやナラなど火災に強い木々を植林し、
豊かな熱帯林を少しずつ再生。
地道な活動により、州政府から感謝状をいただきました。
プロジェクトパートナー:公益財団法人 オイスカ
プロジェクトの目的
火災に強い樹種の植林や防火帯などの整備により、森林火災から森を守る。
背景とプロジェクト概要
フィリピンで最も大きな島であるルソン島では、20世紀後半に森林伐採が進行。さらに山火事や牛の放牧などによって、かつて州の約86%を占めていた森林が、1980年代には約25%まで激減してしまいました。大型台風による洪水や森林火災など自然災害の脅威・リスクもあり、住民の生活を脅かしています。エコ基金では、暴風や乾燥のほか火災に強い木々の植林や防火帯を整備する活動と、住民の力で森林再生をめざすための環境教育を支援しています。
2023年度 プロジェクトレポート!
地域のパトロールなど防災・森林管理を
住民たちが率先して行っています。
火災に強い樹木の植林によって防火帯を整備する活動と住民の力で森林再生をめざすための環境教育を進めています。今年度は目標を上回る2,570本の苗を植え、度重なる台風にも大きな被害を受けることなく順調に成長しています。
また、地元小学校が体験学習に植樹を取り入れるほか、地元高校生の防災セミナーへの参加、小中学生の受賞作品を挿絵にした環境学習カレンダーの制作など、若い世代の参加が進んでいます。森林火災や台風などによる自然災害が世界的な脅威となっているなか、注目に値する取り組みとなっています。
災害リスクのあるエリアへの植林 2,570本