安全でスマートな次世代リファイナリー
データや情報に基づいた効率的な高度な運転、保安を実現した次世代リファイナリーの実現を目指し、研究開発部門では製油所の不具合対応や未然防止を支援や触媒運用管理ツールとしてDXの活用を推進しています。
流動解析
流動解析は装置内部の詳細情報である、液流速、温度、圧力及び気液比率等を可視化する高度なシミュレーション技術です。目視や定点データの監視だけでは詳細が掴めない内部情報を、流体の物性や配管形状等を入力し、シミュレーションすることにより流動状態を可視化することができます。この技術を用いて配管腐食等、製油所の不具合が発生しやすい箇所を特定し、不具合の未然防止へ活用しています。
将来的には、製油所のデジタルツインから必要なデータを利用し、異常検知の取り組みを効率的に進め、更なる不具合未然防止を目指していきます。
触媒シミュレーション
製油所は日々休むことなく稼動しており、日々、触媒性能は劣化していきます。そのため、触媒を交換する時期に合わせて最適な運転条件を推定する技術によって、触媒性能を使い切る最適な運転管理が重要となります。従来、熟練のスタッフが触媒性能を使い切る最適な運転条件を検討していましたが、研究開発部門で反応シミュレーション技術を開発することで脱属人化、効率化を図り、製油所の安定操業、安定収益に貢献しています。将来的には、社内データとも連携してリアルタイムで触媒性能を推定、最適運転を実行できる環境構築を目指していきます。