森づくりの範囲を広げ、間伐材や湧き水などの
山にある資源を活かしたログハウス建築や
サウナイベントなど自然の恵みを感じられる機会をつくりました。
プロジェクトパートナー:認定特定非営利活動法人 グリーンバレー
プロジェクトの目的
過疎化により放置されていた里山を、地域住民の力で再生する。
背景とプロジェクト概要
徳島県の神山では、住民の高齢化や生活スタイルの変化によって、集落に近い針葉樹林でも整備が行き届かず、田畑の獣害防止や土砂災害防止の機能、さらにはCO2の吸収能力まで低下していました。その里山をもう一度、さまざまな人が集う場にしていくために、NPO法人グリーンバレーは長年ボランティアによる森づくりに取り組んできました。そして、2016年からエコ基金の支援がスタート。これまで実施してきた間伐など森を整備する活動に加え、新たに間伐材を活用できるサウナや、森の中にログハウスをつくるなど目に見える変化を通じて地域住民の意識を高めるための啓発活動を行います。
2023年度 プロジェクトレポート!
水源地の整備で森も健康になり
薪調理場や薪風呂も完成しました。
放置されあきらめかけていた森林に入り、地域の皆さんと一緒に間伐、下草狩りなどの整備を行いながら、自然エネルギーの活用方法も体験できる活動を行っています。
今年度は水源周辺の森の整備を進めた結果、湧水が出るようになり、森の中の棚田で米作りにも取り組みました。生息する動物や植物も増え、夏にはホタルも観察できました。また、乾燥小屋や自然水道を整備し、間伐材を有効利用する薪調理場と薪風呂も完成し、「森のサウナ」のYouTubeは26万回も視聴されました。森の恵みを活かせば、水も食べ物もエネルギーもつくり出せることを、共同作業を通して多くの方に実感していただいています。
自然エネルギーの活用 自然水道の整備、薪風呂と調理場の完成