サマ村では、引き続き、ナーサリーでの苗の管理と植林地の管理を行っています。また、冬に向けて、フェンスのチェックや補正も行っています。
現地は、乾季もあけ、かなり気温も落ちてきています。
写真は今年の8月29日に以前のサマ村植林担当者のアン・タルケ・シェルパと野口が面会し、植林活動に関して意見交換を行ったときのものです。
新たにエベレスト街道での活動をスタート!
村人たちが力を合わせて苗木を植林しました。
プロジェクトパートナー:認定特定非営利活動法人 ピーク・エイド
現地住民とともに持続利用可能な森林をつくり、森林環境の保全と住民の生活向上を図る。
ヒマラヤ山脈のひとつ「マナスル峰」は、日本人が世界ではじめて登頂に成功したことで「ジャパニーズ・マウンテン」とも呼ばれています。しかし、その麓に位置するサマ村は、過度な森林伐採によって荒れ果てた状態に。そこで、この村の森林を再生させるプログラムがはじまりました。植物の成長が遅い寒冷地での森林再生には、かなりの時間と労力が必要なため、根気のいる作業になります。また、新たにエベレスト街道沿いの村での植林プロジェクトにも着手。近年は、氷河湖の融解による水害や土砂崩れなどにより、この地域の人々は幾度となく生活を脅かされており、森林環境の保全及び多様性が求められています。エコ基金では、植林による活動はもちろん、現地の方々への環境教育を重視し、環境意識も育むことで、将来的には支援なしでも森林の管理ができることをめざしています。
住民たちの手による苗木の育成と管理、
植林のノウハウが定着しつつあります。
ヒマラヤ山脈の麓で過度な森林伐採によって荒廃した土地に緑を取り戻す活動をサマ村とエベレスト街道の2つのエリアで行っています。
サマ村では、これまでに植林した50,000本の木の管理と苗センターでの新たな育苗10,000本に取り組みつつ、村人約140名とカラマツの苗5,000本を植えました。調査によると植林した苗の85%が現地の気候風土に適応して元気に育っています。エベレスト街道では、標高3,750mの気候に強い種子の苗を育てる新しい苗センターが完成したり、環境教育用ハンドブックを作成し地元小学校に配布したりといった新たな展開がありました。
植林した木の管理 50,000本
苗センターで育てている苗 10,000本