今月は、里山の森づくりを中心に、企業のCSR活動やお子さん達を中心としたグループと森林整備/体験、環境教育活動を行いました。参加した皆さんからは、日常に無いはじめての作業や体験、森林や環境問題の話等、改めて自然に目を向ける機会となったといった嬉しいお声掛けをいただいています。
間伐や下草刈りなど里山の森づくりには、
たくさんの学生ボランティアが参加。
森を育てる活動が、次世代に受け継がれそうです。
プロジェクトパートナー:認定特定非営利活動法人 富士山クラブ
プロジェクトの目的
美しい富士山を子どもたちに残すため、災害により荒廃した森林を復元させる。
背景とプロジェクト概要
名実ともに世界に誇るべき富士山ですが、実は私たち人間の社会活動によってさまざまな問題を抱えています。ごみ問題や外来生物の繁殖などがその代表例です。環境を守り、保全し、改善していくためのプロジェクトを、2016年度よりエコ基金が支援することになりました。取り組みのひとつは、人が暮らすエリアに近い「里山」での活動(富士宮市北山工業団地内市有林と粟倉の森)。もうひとつは、原生林に近い「奥山」での活動(西臼塚協定林の国有林)です。
2023年度 プロジェクトレポート!
児童から企業まで多様な参加者に向けて、
プログラムもさらに充実しました。
富士山の森は、人の手があまり入っていない「奥山」と人々の暮らしに近い「里山」があります。
富士山クラブでは、この両方の森を守りながら、主に「里山の保全活動」を多くの方に体験していただけるプログラムを開発しています。富士宮市内の「里山の保全活動」は、若い世代へのアプローチを意識したこともあって、今年も300名を超える方が参加しました。企業や大学の研修や社会貢献活動のほか、地元の放課後デイサービスの子どもたちの受け入れも増え、社会の意識の高まりを感じます。
プログラムの内容も、里山を整備する間伐や下草刈りをメインに、ツリークライミングやキノコの菌打ちなど自然体験も充実し、今年は「食」をテーマに森や自然を考えるイベントも開催できました。今後は、増加した参加者の受け入れ体制を、いかに整えていくかが課題です。
整備した里山の面積 3,000㎡