11月23日、流域保全活動のフィールド(西舞根川流域)に設置している動物調査用センサーカメラのデータを回収しました。
現在までに撮影された哺乳類は、ノネコを含めて10種類。ニホンジカ、ニホンカモシカ、タヌキ、ハクビシン、ニホンテン、アカギツネ、ニホンアナグマ、ニホンリス、ツキノワグマ、ノネコです。これにノネズミ類やコウモリ類を含めると、14種類ほどの哺乳類が生息していると予想されます。ニホンジカが写る回数が圧倒的に多いですが、継続して調査することでその変化をモニタリングしていきます。
森・里・川・海がつながった地域づくりに挑戦。
広く情報発信していきます。
プロジェクトパートナー:特定非営利活動法人 森は海の恋人
舞根地区の小さな流域圏で森・里・川・海のつながりを伝え、世代を超えて継続する環境保全の仕組みをつくる。
カキやホタテの養殖などで知られる三陸海岸。その海の恵みの秘密は、実は森にあります。森の豊かな栄養分が河川などによって海に運ばれ、カキなど海の生き物の栄養源になっているのです。そのことを実感できる三陸沿岸部での、森づくりや体験学習などを、エコ基金ではこれまで支援してきました。本年度からはさらに、森・里・川・海のつながりがもたらす地域づくりのモデルを示し、発信していくことを目的に活動を展開。舞根地区の小さな流域圏で、地域に浸透し、かつ世代を超えて続いていく仕組みづくりをめざしていきます。また、活動をより広く知ってもらうための情報発信に力を入れていきます。
明るくなった森に植生も少しずつ回復し、
流域のエコツーリズム計画も進めています。
COSMOエコ基金の支援で、今年も無事「森は海の恋人植樹祭」を開催しました。雨の中、全国から800名が参加し、地元の室根小学校の生徒たちと1,100本の苗を植樹しました。西舞根川流域の環境保全活動も、間伐や下草刈りの整備を進め、植生が少しずつ回復しています。同時に、流域の自然を活かしたツーリズムの計画も進めています。
また自然のつながりの大切さを伝えるための絵本「『しぜん』ってなんだろう?」を制作し、WEB版も用意し小学校などで活用いただける予定です。
舞根地区流域の環境保全 5,600㎡