10月19日に地域資源を紹介する情報誌の執筆・発行のため、姫路市の重要文化財である大庄屋林田三木家住宅とその周辺を取材しました。地元NPOからわかりやすくお話していただきました。
また10月26日の地域資源活用ワークショップでは、いも掘りを行いました。古民家の近くにあるふれあい農園で薩摩芋の紅はるかの収穫体験を実施し、参加者は大いに楽しみました。
里山の保全活動も5年目に入り、果樹園のオーナー制度も定着。
里山全体を回遊できる彩りの森づくりに取り組みました。
NPOの世代交代も進んできています。
プロジェクトパートナー:特定非営利活動法人 奥播磨夢倶楽部
野生動物が暮らす空間を残しながら、放置された山林の整備と、花や果樹の植林を行う。
緑豊かに見える奥播磨の森も、実は手入れが行き届かずに荒廃が進んでいます。このままの状態が続くと、野生動物と人間の境界線である里山のあるべき姿が損なわれ、野生動物が人里まで入りこみ、お互いの暮らしが脅かされるようになってしまいます。そこで地域住民の方々と協力して間伐を実施し、日当たりのよい森に。ほかにも水路を補修して水はけをよくし、野生動物の侵入を防ぐために防護柵を設置。人と野生動物が共生する「安賀彩りの森」へ。また、再生した里地を活用して、地域特産物であるブルーベリーを中心とした果樹園をつくり、都市部の住民に里山体験と交流の場を提供。果樹の加工体験ができるよう施設整備を行い、里山での体験メニューを充実させていきます。
「生物多様性と環境保全」ワークショップで
生態系の調査も始めました。
夏の猛暑や大雨などの天候不順の影響もありましたが、果樹を守る防護柵の設置や散策道の整備は予定どおり実施できました。また刈り取った草で堆肥づくりを行うなど、資源循環を体験できる森林整備が進んでいます。
新たに始めた「生物多様性と環境保全」のワークショップも、姫路市立手柄山植物園の研究員を講師に迎え盛況でした。また、里山保全の活動メンバーも70代以上のシニアから20~50代に交代しつつあり、ボランティアには現役世代からの問い合わせが入っているとのこと。課題であったメンバーの世代交代も進み、将来に向けた体制づくりにも取り組んでいます。
里山の保全面積 10,000㎡