12月1日に改修中の古民家「きなさごこち」にて、かやぶき屋根の構造を見学しながらかやぶき職人のお話を聞く会と、縄を綯うワークショップを開催しました。
若き茅葺き職人と、御年97歳の茅葺き職人のお話を通じ、民家の歴史や当時の暮らしを感じることができました。かやぶきの歴史は「縄」の歴史でもあります。縄を綯う作業では参加者皆さんが時間を忘れて手を動かしていました。
森から出た薪はカーボンニュートラルな里山の知恵。
そんな森と暮らしをつなぐ循環型社会を次世代に伝えます。
プロジェクトパートナー:特定非営利活動法人 まめってぇ⻤無里
鬼無里の里山を資源として活かし、森と暮らしをつなぎ直すことで脱炭素な地域をつくり、次世代価値をつないでいく。
長野県北部にある鬼無里地区は、かつては林業、農業、炭や薪づくりで自給自足できる豊かな村でした。しかし、高齢化や過疎化にともなって森は荒廃し、放棄された田畑や老朽化した空き家が増えています。そこで、それらを地域の資源と捉え直し、森林整備と薪づくり事業で地域循環型のしくみづくりを進めています。里山の保全とそこから出た薪の活用で、年間約200トンの二酸化炭素を吸収し、脱炭素にも貢献できるようになりました。
さらに、築150年を超える古民家を改修し、活動を地域の人たちと結びつける拠点づくりも始めました。ワークショップやイベントなどを開いて、エネルギーも食も自給できる循環型の暮らしの大切さを「学び」「気づく」機会をつくり、地域を支える人を育て、「森と人の暮らし」がともにある脱炭素な地域をつくっていきます。