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プレスリリース コスモエネルギーホールディングス コスモ石油 コスモ石油マーケティング

ISCC CORSIA及びISCC EU認証(国際持続可能性カーボン認証)の取得について~日本初 SAF製造拠点でのISCC認証取得~

2024年12月13日

コスモエネルギーホールディングス株式会社

コスモ石油株式会社

コスモ石油マーケティング株式会社

合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY

 

コスモ石油株式会社(代表取締役社長:鈴木 康公、以下「コスモ石油」)、コスモ石油マーケティング株式会社(代表取締役社長:森山 幸二、以下「コスモ石油マーケティング」)、及び合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表:秋鹿 正敬、以下「SAFFAIRE SKY ENERGY」)の3社は、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つであるISCC CORSIA認証(※1、※2)及びISCC EU認証(※3)(以下「本認証」)を取得したことをお知らせします。

 

SAF製造拠点としての本認証取得は国内初(※4)となります。さらには、本認証取得により、株式会社レボインターナショナル(代表取締役:越川 哲也、以下「レボインターナショナル」)による廃食用油の調達から、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)およびバイオナフサの製造・保管、及びSAFのエアライン等需要家への供給に至るまでのサプライチェーンを構成する一連の企業が本認証を取得したこととなります。これにより日本において国際認証を受けた国産のSAFおよびバイオナフサの供給が可能となります。

レボインターナショナルによる廃食用油の調達から、SAFおよびバイオナフサの製造・保管、及びSAFのエアライン等需要家への供給に至るまでのサプライチェーンを構成する一連のイメージ図

3社の各認証サイトにおいて、バイオマスや再生原料由来の誘導品や製品群を認証制度に基づいたマスバランス方式(※5)により割り当て、ISCC認証製品として取り扱っていきます。

 

【ISCC認証に関する当社グループ一覧】

ISCC認証取得会社

/認証サイト

認証認証された製品認証スコープ

合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY

/ 堺工場

ISCC CORSIA

ISCC EU

HEFA(SPK)

Bionaphtha

Processing Unit (※6)

コスモ石油株式会社

/ 本社

ISCC CORSIA

ISCC EU

ISCC PLUS(※8)

(※7)Trader/Storage(※6)

コスモ石油マーケティング株式会社

/ 東京オフィス

ISCC CORSIA

ISCC EU

(※7)Trader (※6)

3社は、今後も脱炭素化ならびに循環型社会の実現を重要なテーマと認識し、持続可能な製品の社会実装に貢献してまいります。

 

コスモ石油は、ISCCの最新の規定に則り、ISCC CORSIA、ISCC EU、及びISCC PLUS要求事項に準拠することを約束し宣言します。またコスモ石油マーケティング及びSAFFAIRE SKY ENERGYは、ISCCの最新の規定に則り、ISCC CORSIA及びISCC EU要求事項に準拠することを約束し宣言します。

 

【国内初の国産SAF大規模生産事業について】

コスモ石油は、日揮ホールディングス株式会社、レボインターナショナルと共同で国内における廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立しました。SAFFAIRE SKY ENERGYは、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指しています。現在、コスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設を進めており、2025年初頭に供給開始を見込んでいます。なお、本事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)より採択(※9)を受けた助成事業です。

建設中のSAF製造装置

建設中のSAF製造装置

(コスモ石油 堺製油所構内)

SAFの原料となる廃食用油受け入れ施設

SAFの原料となる廃食用油受け入れ施設

(コスモ石油 堺製油所構内)

※1 ISCC(International Sustainability and Carbon Certification:国際持続可能性カーボン認証):持続可能性認証スキーム(SCS)のひとつで、ドイツに所在する機関です。

 

※2 ISCC CORSIA認証:SAFの利用によるGHG排出削減効果を主張するには、国際民間航空のためのカーボン・オフセット及び削減スキーム(CORSIA:Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation)に基づき、国際民間航空機関(ICAO)が承認するSCSによる認証が必要となります。CORSIAに基づくISCCによる認証がISCC CORSIA認証です。

 

※3 ISCC EU認証:欧州連合(EU)の再生可能エネルギー指令(RED II)に基づいたISCCによる認証がISCC EU認証です。

 

※4 ISCC公式ウェブサイト「https://www.iscc-system.org/」での当社調べ。

 

※5 マスバランス方式とは、サステナブル原材料(バイオマス・再生由来などの原材料)と化石由来の原材料が混合された場合に、その投入量比率に応じて製品の一部又は全部にサステナブル原材料の量を割り当てる手法のことで、複雑なサプライチェーンにおける持続可能性を保証するための有効な手法です。

 

※6 Processing Unitは、投入された材料の物理的及び/または化学的性質を変換する施設。Traderは、持続可能な材料の取引を行う事業者。Trader/Storageは、前述の取引に加えて、保管を行う事業者。

 

※7 Trader認証及びTrader/Storageでは認証される製品が限定されず、コスモ石油/本社及びコスモ石油マーケティング/東京オフィスが各々の取得済みのISCC認証で認められる全ての製品が取扱い可能です。

 

※8 コスモ石油/本社は2023年7月にISCC PLUS認証を取得しています。

ISCC PLUS認証(国際持続性カーボン認証)の取得について(2023年7月24日プレスリリース)

https://www.cosmo-energy.co.jp/ja/information/press/2023/230724.html


※9 NEDOウェブサイト https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100312.html

PDF

 

以上

【本件に関するお問い合わせ先】

コスモエネルギーホールディングス株式会社

コーポレートコミュニケーション部 広報グループ 蒔田

cosmo_pr@cosmo-oil.co.jp